火災保険と事故

火災保険は、事故によって損害を受けたもので対象になるものとならないものがかわってきます。保険で守りたいものによって、特約をつけたり事故防止の対策を検討する必要もあるでしょう。保険で対象になる事故と種類について解説します。

火災

火災で損害の対象になるのは、建物や家財が対象になるのは当然ですが、まわりの門塀なども対象になります。反対に、下宿している子供の家財などは保険価格の対象になりますから、保険金額のつけかた次第では、支払い額に影響することもあります。
火災保険でかけているもの全てが、火災のさいには対象になります。

破裂・爆発

破裂や爆発は、薬品やガスを扱う工場だけで起こると思われがちですが、実際には一般家庭でも比較的容易におこります。もっとも多いのがスプレー缶やカセットコンロのガスボンベなどが加熱されたことで破裂や爆発が起こるというものです。

破裂爆発による損害は、ほぼ建物へ集中し、家庭で起こる場合は爆風を伴いながらほとん火が出ないため、ドアや窓の変形などを引き起こします。
賃貸住宅の場合は、建物は家主の保険で支払うか、別途団地保険などに含まれる借家賠責によって補填されます。

落雷

落雷の事故は、ほとんどがアンテナなどを伝い、電線やコンセントに接続された家電に損害が発生するため、家財が対象になりがちですが、落雷の電圧が高い場合は、建物全体の電気配線が焼け付くほどの被害になる場合もあります。

問題になるのは、被害が少ない場合でテレビなどが落雷で壊れて買い換えたときなどは、保険会社に請求するときに何も証明するものがなくなるため、修理の見積を取ったりして落雷による家電の故障をメーカーに宣言してもらうと非常にスムーズに保険金を受け取ることができます。

風・雹・雪災

主に台風や強風の影響で屋根が飛ばされたりした時に、対象になります。ただし、雹災なども含めて20万円以上の損害が出ないと対象になりません。

基本的に雹災で20万円超えることはまれなため、大抵は台風などによる風災や雪による雪災で建物が壊れたときなど保険の対象になることがあります。

この20万円を超えないと保険の対象にならないことを知っている業者がワザと20万円以上の見積をつくることもありますが、下手をすると保険金詐欺で訴えられかねませんので気をつけてください。

他物の落下や衝突

他物の落下でいうと、隣近所のマンションなどから外装の一部が落ちてきたり、自動車が衝突して、塀や外壁が破損したときに対象になるものです。

基本的にこの損害は、加害者が存在し、そちらから保証をうけることが前提ですが、火災保険でも担保されるため、どうしても加害者から修理してもらえない時などに利用すると便利です。

騒じょう・労働争議

いわゆる集団で暴れたことによる、破損した場合などに保険の対象になるというものですが、昨今路上で過激なデモ活動をするなどと言うことは日本国内ではほとんどないため、形骸化している感もあります。

盗難

盗難の場合は、火災と違いって保険の対象になるものが増えます。預貯金の引き落としによる被害です。火災の場合、預貯金が損害を受けることがないため盗難の場合の特例的な保険の対象と言えます。

盗難として保険の対象になるかどうか微妙な例としては、泥棒が窓ガラスを割って侵入し、その後何も取らずに逃げた場合などです。警察に盗難被害として受理されれば保険の支払い対象になりますが、器物は損などで受理されると保険が出ないため注意が必要です。盗難事故全般にわたっていえることですが、警察に盗難として事故を受理されることが必要です。

水害

水害は住居であれば、床上浸水、店舗であれば同じように床上浸水か、地盤面から45センチ以上の水に浸かったときに保険がおります。水害は地震の損害と同じで3種類の損害程度で保険の支払い額がきまります。基本的には住居などの居住する場所を守るための保険のため、店舗などの保障は低くなっています。

保険の対象になるのは、保険をつけているものに限られ、家財にしか火災保険がついていないのに建物だけ損害がでている場合などは注意が必要です。

水濡れ・給排水設備の事故

給排水設備の事故で兎角問題になるのが原因箇所について、調査費用も修理費用も出ないということです。水に濡れて出た損害だけを補償するため、濡れて損害のでた分けでない原因箇所は保険では損害ではないと解釈されます。

厄介なのは、水漏れしているが原因がわからず、手当たり次第に床や天井を掘って原因を追究した場合などで、調査費用が馬鹿にならないにも関わらず、保険の対象にならないと言うことになりますから、注意が必要です。

地震火災

地震保険は国が元締めになっている保険で、住居と家財だけが対象になります。店舗と一緒になっている建物でも住居部分だけが対象になります。また、水害の場合同様に地震保険も3種類の損害によって支払われる保険の金額が一律で決められていることも特徴です。

損害の認定基準も比較的厳しくなかなか満足な金額がでないこともあります。

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