保険の契約の大半は一部保険といわれています。保険のかかっている物件や家財の価格に対して著しく少ない保険しかついていない状態を一部保険としいます。
火災保険は、保険価格に対する割合に損害額を掛けたもので、保険金額を算出するため、ついている割合が少なければ少ないほど、支払われる保険金は少なくなってしまいます。
そうなると、当然損害を復旧するのに十分な保険金が貰えなくなってしまします。
保険の対象全体の価値÷保険金額×損害額=支払い保険金
例 保険価格が時価で2000万円の建物に対して保険金額が1000万円しか、掛かっておらず火災によって、100万円の損害が出た場合。
2000万円÷1000万円×100万円=50万円
※簡略化のため費用保険金やインシュアランスを含まず。
厳密には、もう少し支払われる保険金額は増えますが、概ねこのような計算で保険金は支払われます。
一部保険になるのは何故かというと、単純に言ってしまうと保険の目的物に対して適正な保険をつけていないのが原因です。特に相続などで家を家財も含めて相続した場合、実際に保険をかけるべき金額が分からずに、適当につけてしまったり、保険料を下げるために安く保険をつけていることなどがよくあります。
その他にも、保険会社や代理店の担当者などにまかせっきりで、保険料しか見ていない場合なども一部保険になりやすくなります。保険料にあわせて保険金額を設定してしまったり、家財の増減などを考えずに継続して同じ金額で保険をつけている場合なども一部保険になりがちです。
保険価格を正確に把握することと、小まめに保険金額の見直しを行うことが、一部保険に陥らない秘訣です。
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