時価保険とは

火災保険の含まれる損害保険は、商法で「その地、そのときにおける価格」で損害額を算出すると決められています。つまり、再調達するための価格でなく、減価償却された価値になります。
例えば、50万円で購入したテレビでも、年数を重ね消耗が進み損害が発生した時に半分の価値しかなければ損害額は25万円と言うことになります。再調達価格での契約ができる特約もありますので、保険料の支払いに余裕があればそういった保険に契約することで時価での損害額の算出を免れることもできます。

時価額と損害額

建物などで、損害が発生した時に保険で計算する損害額は事故直前の価値に戻る金額です。建物の半分近くが火災にあった場合など、修繕を行うと建物の時価価値の半分をゆうに超え、明らかに被害にあう前の状態よりよくなると修理代が保険でいう、損害額にならない場合があります。

極端な話、修理代が損害額ではないということです。
保険会社から修理の見積を依頼されたとしても保険金額が修理代をベースにでるわけでは無く保険の対象が時価損害額がいくらかで保険金がきまります。

そのため、極力保険金額がはっきりするまでは、見積を取っても修理はすすめず保険金が決まってから修理にとりかかる方がおすすめです。まれに極端に高い修理代を請求する業者などから見積をとった場合など、保険金と見積もり金額の差が非常に大きくなることがあります。

時価額の計算は

時価額とは、例えば時計などで、質屋などの買取金額かというとそういうわけでは、ありません。新品でも半額で買取されたりしますので、全く別物と考えてください。主に税法で定められた対用年数などをベースに計算されるものが時価額です。再調達するための価格から経年劣化した分や磨耗した分が価値から減ると考えるといいでしょう。

建物などの場合は、主要構造などによっても年数が異なります。そのため、同じ年数がたっていても、保険価格の価値の残り方が違ってきます。保険をつける際の保険料にも関係するところですので、担当の人に確認してみるといいでしょう。

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